2023年 4月改訂 ( 第1版 ) |
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること通常、成人には1回1錠、1日3回経口投与する。
なお、年令・症状により適宜増減する。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが認められている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
|
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aを阻害することにより、ロミタピドメシル酸塩の代謝が阻害される。 |
二重盲検試験を含む臨床試験において、トフィソパムとして1回25~100mgを1日1~3回、2日~15週間経口投与した結果、有効性は下表のとおりであった。
副作用発現頻度は、7.4%(37/502例)であった。主な副作用は、眠気3.0%(15/502例)、だるさ及び口渇各1.2%(6/502例)、胃腸障害及び腹痛各1.0%(5/502例)であった3)
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診断名 |
症例数 |
やや有効以上 |
有効以上 |
自律神経失調症 |
133例 |
115例(86%) |
89例(67%) |
頭部・頸部損傷 |
88例 |
77例(88%) |
56例(64%) |
更年期障害 |
190例 |
154例(81%) |
123例(65%) |
卵巣欠落症状 |
67例 |
45例(67%) |
30例(45%) |
トフィソパムは、主として自律神経系の高位中枢を介して交感及び副交感神経間の緊張不均衡を改善するが、末梢性にも自律神経系の過度の興奮を抑制することが認められている。
トフィソパム(Tofisopam)
(5RS)-1-(3,4-Dimethoxyphenyl)-5-ethyl-7,8-dimethoxy-4-methyl-5H-2,3-benzodiazepine
C22H26N2O4
382.45
微黄白色の結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、アセトンにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
155~159℃
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1,000錠(10錠×100)、1,050錠(21錠×50)
ボトル:500錠(バラ)
1) 持田製薬社内資料:EGYT-341(Tofisopam)の第1相試験
2) 持田製薬社内資料:トフィソパムの代謝に関与するCYP分子種の同定とヒトCYP活性に対する阻害作用の検討
3) 持田製薬社内資料:EGYT-341(Tofisopam)の自律神経系、内分泌系への作用
4) 竹宮敏子 他:日本臨床生理学会雑誌. 1985;15(3):165-181
5) 小林拓郎 他:産科と婦人科. 1981;48(12):127-132
6) 阿部達夫 他:臨牀と研究. 1981;58(9):3029-3041
7) 馬島季麿 他:産婦人科の世界. 1981;33(9):1115-1133
8) 長谷川直義:産婦人科治療. 1981;43(6):719-725
9) 山田雄飛 他:臨床婦人科産科. 1981;35(12):907-911
10) 岩淵庄之助 他:産婦人科の実際. 1981;30(6):731-737
11) 小林拓郎 他:産科と婦人科. 1982;49(2):260-278
12) 中島清子 他:新薬と臨牀. 1981;30(6):990-997
13) 菊川 寛:新薬と臨牀. 1981;30(5):869-877
14) 篠田知璋:基礎と臨床. 1981;15(3):1513-1521
15) 桂 戴作 他:基礎と臨床. 1981;15(3):1536-1547
16) 筒井末春 他:基礎と臨床. 1981;15(3):1548-1556
17) 喜多村孝一 他:新薬と臨牀. 1981;30(6):973-979
18) 前田博司 他:新薬と臨牀. 1981;30(6):980-988
19) 牧山友三郎 他:臨牀と研究. 1983;60(6):2093-2104
20) 長谷川和夫 他:臨牀と研究. 1985;62(12):4045-4060
21) 大西治夫 他:日本薬理学雑誌. 1981;78(3):139-144
22) 佐藤正巳 他:日本薬理学雑誌. 1982;79(4):307-315
23) 北川晴雄 他:応用薬理. 1980;19(1):161-168
24) 伊藤千尋 他:医薬品研究. 1981;12(2):587-600
25) 古川達雄 他:福岡大学医学紀要. 1981;8(3):283-296
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